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7.2. X ray diffraction ja

seto edited this page Mar 23, 2026 · 1 revision

X線回折シミュレーション

X線回折シミュレーションは、単結晶X線回折パターンを計算します。7. Diffraction simulator-ja のWaveタブでX線を選択すると有効になります。


概要

X線の特性として、電子線よりも波長が長く(Cu Kα: 1.5406 Å)、エワルド球の曲率が大きいため、同時に回折条件を満たす逆格子点の数が電子線に比べて少なくなります。


X線源の設定

Waveタブで X-ray を選択します。

特性X線

元素と遷移を選択して特性X線を使用します。代表的な元素:

元素 線種 波長 (Å) エネルギー (keV)
Cu Kα₁ 1.5406 8.048
Mo Kα₁ 0.7107 17.479
Co Kα₁ 1.7890 6.930
Cr Kα₁ 2.2910 5.415

シンクロトロン放射光

Element を 0 に設定し、エネルギーまたは波長を直接入力します。任意の波長を使用できます。


X線回折と電子線回折の違い

特徴 X線回折 電子線回折
波長 長い (0.5–2.5 Å) 短い (0.02–0.04 Å)
エワルド球の曲率 小(ほぼ平面)
同時回折数
散乱因子 原子散乱因子 f(s) 電子散乱因子 fe(s)
動力学効果 通常小さい 大きい
消滅則 厳密に成立 多重散乱により破れることあり

強度計算

X線回折では運動学的理論で十分な精度が得られます(動力学理論は電子線のみ対応)。

  • 強度は |F(g)|² に比例
  • 散乱因子としてX線原子散乱因子を使用
  • Lorentz因子・偏光因子は含まれません(幾何学的パターンのシミュレーション)

デバイリング

多結晶試料のデバイリングも表示できます。ツールバーの Debye rings を有効にしてください。

  • Ignore diffraction intensity: すべてのリングを同色で描画
  • Show index label: リングの近くに指数を表示

関連項目

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